はっさくミカン

まだまだ成長したい思いと、子供たちと過ごす時間の中での気づきを綴っています

元受刑者のシェアハウス『プラージュ』私たちの当たり前は、ちっとも当たり前じゃなかった

元受刑者たちのシェアハウス 

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誉田哲也という人が書いた『プラージュ』を読みました。

この本は、元受刑者たちが共同で暮らすシェアハウスの話。
「プラージュ」とはフランス語で「海辺」という意味だそうです。

プラージュ(海辺)
海と陸との境界線。曖昧に揺らぎ続ける、人と人との接点。
男と女、善と悪、真実と嘘、愛と憎しみ。
そして、罪と赦し 

プラージュの住民は、
それぞれ何かしらの前科を持っていて、
暮らしていくうちに、過去にどんな罪を犯したのか
次第に分かっていきます。

あの人はどんな罪を犯したのか。
ハラハラさせられます。

誉田哲也さんは、『ストロベリーナイト』『ジウ』の著者で、
私は著者が描くバイオレンスな描写が少し苦手です。。
受刑者が過去を振り返るシーンで
今回もちょっとだけ、読むのに辛いところがありました。

 

罪は赦されるのか。社会復帰はできるのか。。


いろんな理由で罪を犯してしまった住人たち。
服役を終えて新しい生活を送ろうとするのですが、
主人公は仕事を探すのに苦労します。

前科を伏せて就職活動してもバレてしまってたり、
「前の仕事をどうして辞めたのか?」と聞かれて、
うまく答えられなかったり。

元受刑者だと分かると、
見る目や態度を変えられてしまったりします。


一般の人でも、簡単に就職先があるとは限らない現実の社会で、
元受刑者となれば、もっと仕事は見つけにくいのかなと思いました。

私自身、毎日仕事があって、
当たり前に決まったお給料がもらえること、
本当に感謝しなくちゃいけないなって思いました。

 

シェアハウスの規律とルールのなかで

私の知り合いが以前、
東北震災のあとの復興事業で、福島県にお仕事に行き、
その場で全く他の会社の人たちと、
数週間シェアハウスで生活しながらお仕事したそうです。

風呂トイレが共同のシェアハウス、
私の知り合いは「全くプライバシーがなかった」と言ってました。

プラージュもその状況と同じだなって、
読んでいて思いました。
しかもプラージュは各部屋のドアがなく、
カーテンで仕切られているのみ!

プラージュのオーナーは、その状況で、
住民たちに規律やルールを守らせながら、
住人同士が協力し生活できるようにして、
元受刑者たちの手を貸していきます。

 

当たり前の生活

ごはんを食べて仕事に行く。
一日働いて帰って寝る。

当たり前に送る毎日が、
当たり前にやってくること。

本当に尊いことなんだなって
この本を読み終わったあと実感しました。