はっさくミカン

まだまだ成長したい思いと、子供たちと過ごす時間の中での気づきを綴っています

柑橘の皮で思い出す『妊娠カレンダー』小川洋子著

輪切りがかわいい柑橘類

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レモンが家にたくさんあったので、
レモンのはちみつ漬けを作りました。

簡単においしく作れて、甘酸っぱくて。
お湯に入れてはちみつレモンにして飲んだり、
プレーンヨーグルトに乗せたり、
もちろんそのまま食べたり♪

柑橘類の輪切りの断面って、
どうしてあんなにかわいいのでしょう。

 

柑橘類の皮を見ると思い出す

スーパーなどで柑橘類(特に外国産)の皮を見ると、
つい思い出してしまう作品があります。  
それは、小川洋子さん作の『妊娠カレンダー』です。

3部の短編集からなり、
表題作の『妊娠カレンダー』は、芥川賞受賞作品です。
表紙の絵や題名の雰囲気に反して、
何気にホラーな内容で衝撃です。

※あらすじ
妊娠している姉夫婦と暮らす妹。
妹は外国産のグレープフルーツを皮ごと煮てジャムを作り、
つわりで苦しむ姉はそのジャムなら食べられるのだと、
妹にいつも作ってくれるように頼みます。

妹は、外国産のグレープフルーツの皮に多く使われている防カビ剤は、
「大量に摂取すると、人間の染色体を破壊する恐れがある」と知りながら、
妊娠している姉に、皮ごと煮込んだジャムを、
たくさんたくさん食べさせます。

最後こそはっきりと語られませんが、
ジャムを食べ続けた、姉のお腹の子がどうなったのか、
読者の考えを含ませる終わり方になっています。

妹がジャムをグツグツ煮ている時の匂いや湯気まで、
本の中から漂ってくるような表現が、とても上手だなと思ったのと、
一見仲の良さそうな姉妹なのに、妹の狂気がどんどん膨らんでいく感じが、
なんともホラーです。


でも、こうゆう衝撃的な作品こそ、
いつまでも心に残ってしまいます。